こんにちは、ito(@itokake_labo)です。
「最近、なんだかいつもモヤモヤしてる…」
「子育て前はこんなにイライラしなかったのに」
「働くママになってから、心が晴れない日が多い」
もしこんなふうに感じているなら、それはきっとあなたが頑張って挑戦を続けてきた証拠です
でも、このモヤモヤやイライラに触れ続けるのって、苦しいですよね。
そのモヤモヤ、イライラの正体を知れば、きっと心が軽くなるはず!!
実は、ワーママの感情の波には、「脳の仕組み」が深く関わっているんです。今日は、脳科学、認知科学の視点から、その謎を一緒に解き明かしていきましょ〜
働くママになってから増えた「なんとなくモヤモヤ」の正体
「子どもの時にはこんなに悩まなかったかも…」
「ワーママになってから、なんだかいつもモヤモヤしてる」
もしそう感じているのなら、いつ頃からその変化を感じ始めましたか?
私は感情を感じることに敏感な性質があるため、昔自分が嫌だったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、嬉しかったことを結構覚えているんです。
快、不快を味わいやすい性質。(だから綺麗な青空を見ただけで、「この世は素晴らしい〜」と幸せMAXまで感じられるんですけどね・笑)
ただ、この性質があると、不快レベルが半端じゃないんです。
だから、不快に対する”避けたい願望”も強めだったりします。
ワーママのストレス・イライラが生まれる脳のメカニズム
「情動記憶」という言葉を聞いたことがありますか?
人は、感情が強く動いた時の出来事を記憶しやすいのです。
・嬉しい!楽しい!
・辛い。悲しい。
そんな感情と共に、そこに至った事柄が脳に保存されます。
特に、辛い、悲しいといった感情は、人にとって避けたいこととして、きっちりとプログラミングされるんです。
以前のブログにも書きましたが、人は快より不快を感じやすいのです

快はプラスアルファなイメージで放っておいていいものですが、不快は埋め合わせが必要なもの。
不快になっちゃうと、それを埋め合わせるような作業が必要になるから労力かかります。
脳はと〜〜〜っても怠惰なんです。
不快な感情が湧いた時に、
「ソウイウ トキ ニ、フカイ ニ ナッチャウンデスネ
(そういう時に、不快になっちゃうんですね)」とデータとして蓄積して、そのデータが複数集まると、
「ショウチシマシタ
(承知しました)」とばかりに、それを避けるための思考ルートが確立される
で、情報をどう処理するかに関わる脳のプログラミングが大まかに決まるのが、(諸説ありますが)18歳ごろまで。
もちろん、それ以降の成長過程でも、さまざまな脳の中の方程式が作られるのですが、植物でいうところの太い根っこの部分は、幼きうちに作られます。

だから、過去に感じた不快を避ける判断が、その後の人生の様々な出来事、出会いに対して自動処理になりがちで、それが行動に影響し、その行動が現実を作っていく材料になっていきます。
脳の脅威的な処理能力と自動処理の仕組み
脳は、大量の情報が集まってきて、それらを高速処理して判断を下す、いわばコントロールルームみたいなものなの。
身体の司令塔だとイメージされる方は多いのではないでしょうか??
だけど、その司令は、ボールがいきなり顔の前に飛んできて、咄嗟に目を瞑ったり、手で顔を覆ったりするような、わかりやすい危険察知による行動だけでなく、日常レベルで行われているんですよ。
脳が1日に処理している情報量は、単語の数でいうと、約1万6千語!?!?
それらの情報からする決断の回数は、なんと3万5千回以上とも言われています。
「え、私そんなに“決めた感”ない…」
・・・
ですよね。
そう、これを意識的に人間がやることは不可能なんです。
・意識的に処理している情報:1秒あたり8~40ビット。
・無意識に処理している情報:1秒あたり1100万ビット。
(意味がわからん。)
つまり意識的に処理している情報は、1%に満たないという研究結果もあるそうです。
ちなみに、人間が1秒に出会う情報量は、4000億ビットとも。
(これももはや意味わからん・笑)
つまり、多くの場合、自動で受け取る情報は選ばれ、処理されているんです。
自動処理から抜け出すために
この自動処理に意識的に介入しなければ、自分の人生が過去の延長線上になる、つまり大して変わらない、ということをなんとなく感じていただけるかな〜と思います。
脳はとてもエネルギーを使う場所。
もちろん出会った全ての情報を処理するキャパシティはないので、脳は省エネモードが当たり前。
「これはこう処理するべき!」と決めたものは、見返す余裕なんてないので無意識下で自動処理されてしまいます。
この話を聞いた時、「あぁ…」と思わず声が漏れましたよ。
だって、モヤモヤしたりイライラした時には、「〇〇されたから」「〇〇があったから」と、無意識に外的な要因を探す生き方をしてきたから。
でも、ある時コーチングに出会って、「〇〇されたとか、〇〇があった」という事実が、そのモヤモヤやイライラを生み出しているのではないことを知りました。
「〇〇されたとか、〇〇があった」とすることで、自分の不快(例えば私なら、何度も何度も試みたのに現実を変えられなかった自分自身に再会すること→詳しくは自己紹介をご覧ください。)がないようにしていたんですね
もちろん、そんなこと気づきもしていなかったのですが、コーチングに出会い、「モヤモヤイライラを自分が生み出しているとしたら?」と考え始めたんです。
すると、自分の本音がどんどんどんどん見えるようになりました。
過去の経験から無意識下でルール化した“脳の自動処理”に介入した瞬間‼︎だったんです・笑)
(曇りでどんよりしていた灰色の空に、雲間ができ、そこから光が漏れ出してきて一気に自分がいる場の景色に色合いや光が戻ってきた感覚です。えと、このイメージ伝わると嬉しいデス日本社会の「普通」という呪縛
過去の私のように、多くの人は、モヤモヤイライラは自分が生み出したものとは考えませんよね?
特に日本においては、モヤモヤイライラの一般的な方程式が共有されすぎているから、そう考えてしまうのは当然とも言えます。
現代は様々な意見を言える風潮が強いので、必ずしもそうではないものの、そう公言、またはそう行動することに、多少の後ろめたさや抵抗感を感じるものを挙げてみます。
・毎日おんなじ服を着る➡︎みっともない。汚い(印象)
・みんなが残業しているのに一人帰る➡︎普通、周囲に配慮してから帰るものでしょ
・毎日お風呂に入らない➡︎汚い〜
・電話したのに出ないし、折り返しがこない➡︎普通、折り返しはするでしょ
etc…
でも、本当にそれって絶対的な正解でしょうか?
私たちは、主に18歳頃までに形成された脳のプログラミングを軸に、日々無意識に3万5千回以上の判断を下しています。
その99%が無意識の自動処理によるもの。
つまり、過去の経験から「不快を避ける」ため、または「快を得る」ために作られたルールが、現在の感情、そして行動を支配しているんです。
ワーママのモヤモヤ実例
例えば、ワーママの日常にはこんな場面がありませんか?
職場で「お疲れさまです」と定時で帰ろうとした時、周りの視線が気になってモヤッ。
なぜなら、あなたは子どもの頃から「みんなが頑張っているのに、一人だけ自分のやりたいことを優先するなんて」とい集団行動を優先する価値観を無意識に刷り込まれているから。
自分が家事をしている時に、夫がふとソファでくつろいでいる姿を見てイラッ。
それは「母親は家族のために尽くすもの」という母親の姿を見て育ち、その大変さを見てきたあなたが、同じ状況で評価されない(当たり前のようにされている)現実に直面したように感じているからだったりします。
子どもが熱を出して仕事を休む連絡をする時の罪悪感。
「子育てしながら働く母親は迷惑をかける存在」という社会のメッセージを受け取り続けてきたあなたの脳が、その状況を「不快な体験」として記憶しているから。
これらはすべて、過去に感じた不快感を避けるための脳の自動処理なんです。
自分が見てきた”苦労しながら子育てをする母親像”にリンクする現実を感知しやすいのも、「あの辛さは避けたい」という無意識の働きかけ。子育てや家事をしている自分が評価されない社会を肌で感じながら生きてきたのなら、実際にそれを体験した時には当然モヤモヤイライラが湧いてきます。
でも大切なのは、これらの感情が「外的な要因」によって生まれているのではないということ。
あなたの内側にある「過去の不快を避けたい」という脳のシステムが反応しているだけ
モヤモヤやイライラの原因を外的要因に求めがちですが、実はそれらは自分の内側で生み出されているものなんです。
この無意識の自動処理に気づき、意識的に介入することができれば、人生は過去の延長線上から抜け出し、本当に望む方向へと変化していきます。
ただ、一人でこの無意識のパターンに気づくのは相当難しいもの。
私は長年ノートを使って自問自答してきましたが、価値観や意見の違う人と共にいることではじめて、自分の意識の片鱗が見えるか見えないかでしたし(自分が自分に問いかけている時は、自分が意識できていることからしか質問しないため💦)、直接的に問いかけてもらう場でやっと客観的な視点で自分を見つめ、本音と向き合うことができました。
だからこそ、日々不快を感じているワーママさんに向けて、私からの問いかけをもとに、自分自身を見つめてもらう場を、と思って発信を継続しています。
あなたも、過去に構築されたプログラミングから自由になって、本来の自分らしい人生を歩んでいきませんか?
読んでいただきありがとうございました
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