こんにちは、itoです。
人は自分にとってのマイナスをプラスよりも2倍強く感じてしまう
こんな話を聞いたことはありますか?
これは、人間の行動パターンをモデル化した行動経済学という学問の重要な理論「プロスペクト理論」の一つの概念だそうです。
(プロスペクトって、なぜだかハリーポッターが頭に浮かぶ・・・)
人は得る喜びよりも失う痛みを2倍強く感じる
私はこの概念に出会って、過去を振り返ってみると、(あぁ、本当だわ)とものすごく納得することが沢山あったんです。
例えば仕事。
秘書として勤務していた時のことです。
入社約2年目にして、副社長担当に任命され、加えて、その他役員数名の担当+後輩指導というお役目もいただいたんです。(私の所属していた会社では、基本的に、役員数名に秘書1名&サブ秘書1名というスタイルでした)
組織では、予定しない欠員が生まれたりすることがままあるんですよね。
社員の急な退職や、突如のベビーラッシュなどなど。
私に訪れた機会も、人事配置計画が予定通りできなかった際の緊急措置によるものでした。
なにせ、新卒入社2年目です。
いくら「期待や信頼の結果の選任だよ」と言ってもらっても、責任が肩にのしかかり、どこかで同じ入社年次で同じ給与をもらっている同期との役回りの違いを羨んでいる自分がいました。
私:(副社長の今日の配車〔=車での送迎手配〕しなきゃ。)運転士さんに地図を送信!
私:(あっマズイ!そろそろ会議が終わったところだ。掃除に行かなきゃ!)
後輩:「先輩、今よろしいですか?」
私:「えっ!!ごめんなさい。何かありましたか?(今かぁ> <)」
プルルルルルル・・・
私:「秘書室、itoでございます。〜』
私:(そろそろお手洗いに行きたい・・・)
同僚:『itoさん、今別の電話に出ているので折り返しでもよろしいですか?』
私:(ひゃ〜今日も折り返し電話溜まってきそう。。あ、いかん!なんか涙出そう
)常にどう組み立てるかを考える毎日で気が休まらず、知識、経験のなさを行動力や粘りの精神でなんとかカバーする日々。
私にとってはとても辛い日々でした。
でも、何年も経った今、あの時副社長秘書を経験できたことは計り知れない私の財産となっています。
副社長になられた方と毎日お会いすることで、多くの人を牽引する人の人としてのあり方を間近で拝見できたことや、その役回りだからこそ得られたご縁や経験。
実は受け取ったものは辛さだけではなかったんです。
また、後輩指導についてもよく『教えることは学ぶこと』と言いますが、まさにその通り。
指導の経験が仕事への理解を助けてくれ、自分への自信にも繋がり、さらには後輩との強い絆(今でも親しくさせてもらっている関係
)まで得ることができたのです。どれも、給与をいただきながらさせてもらえたなんて、とても信じられないほどの貴重な経験でした。
仕事は、請け負った責任の重さに比例して視座、経験値、自分の意見の影響力が高まってくるものだと思います。
(仕事だけではなく、子育てや家族においてもそうだと思いますが)
でも、意識しないと辛さなどのマイナス面を先にやってくる。
これは、人間の特性からだったんですね〜
なるほど!!!!!
責任の重さをマイナスに感じていた私は、本当はそれと対になって存在していたプラス面をちゃんと受け取れていなかったんですね。
仕事で同期や時に先輩よりも責任の重い仕事をもらったなと感じたご経験がある方は、ぜひご自身の経験を思い返してみてください。
「プラスを感じたのはだいぶ経ってからだったな」と感じるか、もしくは「あれはひどい経験だった」となったままの経験もあるかもしれません。
もしそうならば、せっかくなのでプラスの面を回収しましょう!!!
きっとマイナスに隠れて、人間が見落としがちなプラスが隠れていますよ。
育児に関しても同じようなことがありました。
子育てって驚くことに、OJT(On the Job Training=すでにできている人から実際のやり方を指導してもらう)期間とかほぼないんですよね。
出産した病院によっては手厚く授乳の仕方など教えてもらえたり、ママさん講座のようなものを開いてくれたりするところもありますが、だからってその期間は1週間を超えることは基本的にはないんです。
全部、手探り状態。
だから、結構孤独になっちゃったりするんですよね。
携帯検索が毎日欠かせないママさんは多いはず!
そんな状況なので、夫が仕事に行って、その流れで仕事関係の飲み会などへ行くことに「子供は私に任せて自分ばっかりズルイ!」という想いを持っていたことがあったんです。
(一時的でなく長〜い間・汗)
でも私、お酒そんなに飲まなくてもいいんです(今は全然飲まない)。
コーヒー、紅茶、緑茶がすっごい好きなんです
しかも酔っ払いがかなり苦手です
酔った人の匂いが・・・それなのに猛烈に「ズルイ!」って気持ちを持っていて、夫にもそこからくる怒りをぶつけていました。
まぁ、これに関しては、マイナス面ばかり見てっていう単純な話ではなく、一般論や他人の価値観を自分のものだと勘違いしてしまっていたということもあるのですが(この話はまた別のブログでお話しさせてください)。
でも、赤ちゃんって見て、触って、匂いを吸い込んで、本当〜〜〜〜〜〜〜に幸せもらえるんですよね
たまらん、かわいいんです
この貴重な期間を全身で浴びるように体験できるのは、本当にかけがえのない幸せの時
今でもその時の感覚を呼び覚まして幸せに浸れます
子供が成長すると、ご飯も一緒に食べるようになりますが、子どものためと考えて作るご飯は、外食よりもヘルシーに野菜多めに作るので、実は一緒に食べている私の健康にも多いに役立っています。
飲み会ではこうはいきません!(ちょっと意地が出たか?笑)
人間って意識しないとプラスをちゃんと受け取れないなんて、なんて勿体無い生き物なんでしょうか。
本当はプラスは存在しているのに、マイナスに勢力奪われちゃって。
なんだかプラスちゃん(小動物に思えてきた)がかわいそう。
健気!ちゃんと見つけてあげたいです!!
マイナスが台頭してきたら、『人間とは』というプロ・・・プレ・・?・・プロスペクト!!!
(よしっ、言っちゃう!「プロスペクト パトローナム!」・・・やっぱりハリーポッターだった!!!ん?なんか違う?)
姿が消えかかっているプラスちゃんをちゃ〜んと救出してあげる!
これ、やってみると本当にプラスちゃんが嬉しそうに出てきてくれるから不思議です。
(プロスペクト理論を学ぶのって、魔法を学ぶのと同じことのように思えてきましたね。
しっかり魔法を使っていきたいですね・・・笑)
それでは今日はこの辺で。
読んでいただきありがとうございました