こんにちは、itoです。
今回は少し心の深いところの話をさせて下さい。
唐突ですが、あなたのお母さんは幸せな人生を歩んでいると思いますか?
この問いに対して「私の母は、めちゃくちゃ幸せな人生を歩んでいます!」と言える人は、このブログを読んでいただいている方には、あまりいないのではと考えています。
なぜそう考えているのか?
それは『自分のお母さんの幸せは、自分の幸せに繋がっている』からです。
正確に言えば、『自分が思う“お母さんの幸せ”』は『自分の幸せ』に多大なる影響を与えているから。
あなたが人間関係に疲弊している背景には、あなたのお母さんの存在があると思うのです。
これは私が、多くの女性の話を聞いてきた中で感じたことです。
『人との関わりの中で自分が削れていく感覚』を持っている方の共通項として、その方の『お母さんの苦労』が見えたからなんです。
今でこそ、共働き、家事分担、子どもの送り迎えの分担、夫婦揃っての、または夫婦交代での学校行事への参加は一般的なことになってきましたが、昭和世代のお母さんたちは、男は仕事、女は家庭という環境に生きてきた方も多く、また次第に時代の過渡期に差し掛かり、急激な変化を求められた場合が多いと感じます。
家事育児に対して「あなたの仕事」と決めつけられ、「やって当たり前」として感謝されることも少なかった。
家事育児は、言うは易し行うは難し!(これは時代に限らず)
知識の習得と知識を活かしての実践に大きな開きがあるのは、何かしらに全力で取り組んだことがある人ならば、感覚としてはわかると思います。
加えて、家庭内でする家事育児にはお金は払われません。
そのために、自分のしたいことにお金を払うことに、高く大きなハードルがあったことでしょう。
お母さんにかかっていた心的負担は、とても大きかったのではないかと思うのです。
そんな苦労を重ねてきたお母さんを見てきたあなた。
もしあなたが、一生仕事は辞めたくない!と考えているのだとしたら、その背景に、長年見てきたお母さんの姿があるのかもしれません。
子どもは親をよく見ています。
子どもって、お母さん大好きなんですよね。
本人が意識するしないに関わらず、お母さんには幸せになってほしいと思っている。
それは、自分に命を繋いでくれる人だからです。
潜在的に、自分の命の源だとわかっているんです。
母がいなければ、この世に生まれることができなかったわけですし、少なくとも母のお腹に約10ヶ月は住んでいたんですから、命を育ててくれた人です。
そして多くは、その後十数年間、衣食住を支えてくれる人ですね。
加えて、お母さんから多くの幸せをもらって成長します。
特に赤ちゃん時代は、お母さんからのスキンシップで幸せをたくさん感じます。
オキシトシンというホルモンをご存知ですか?
幸せホルモンと言われていて、近年様々な論文が発表されているようですが、その幸せ脳内ホルモン(4つの中の)1つであるオキシトシンは、お母さんと赤ちゃんの幸せサイクルを生み出します。
お母さんは、赤ちゃんを抱っこしたり、匂いを嗅いだり、そばにいるだけでも、考えるだけでもオキシトシンというホルモンが分泌され、そんなお母さんと過ごす赤ちゃんにも同じようにオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは不安やストレスなどを抑制する働きがあり、心と体の両面からの健康に繋がると言われているんです。
そんな幸せまでくれるお母さんです。幸せになってほしい。
(自分なんて、お母さんに比べたら、大変なんかじゃない。)
(自分よりもっと大変なお母さんが我慢している中で、自分だけ甘えたことなんて言ってはいけない。)
(お母さんの苦しみに共感する存在でありたい。)
お母さんの苦しみを近くで感じ取ってきたのではないでしょうか。
この感覚を感じていない人もいるかもしれません。無意識の領域の話ですから。
ではどうでしょうか。
会社で尊敬する上司が忙しそう。そんな時に、自分の仕事上での困りごとを伝えることはできていますか?
自分のことを気にかけてくれている先輩がとても大変そう。そんな時、自分の仕事上の悩みを相談することはできていますか?
私の悩みなんて、みんなに比べたら・・・
そうやって自分がどんなに辛いと感じていても、その声に蓋をしていませんか?
子どもだったあなたが身につけた、大切なお母さんを助けようとする行動。
それは大人になったあなたにも残っているシステムかもしれません。
できることは限られていた中で、子どものあなたが懸命に探して実践していたこと。
それは間違いなく今のあなたに根付いています。
そんな風に人を思いやれる人が私は大好きです。
母親から受けた恩。とてつもなく大きなものですね。
その受け取った愛をしっかり受け止めることは、大事なことだと思います。
受け取るとは、感じること。
感じ取った愛で、きちんと自分を幸せにしていきましょう。
お母さんの愛を無駄にしないためにも、自分を幸せにすることをまず第一に考えてみませんか。
お母さんや周囲が辛いそうにしていることと、自分が辛いこと。
これは別の話です。
自分の思い、感じたことがあることを、まず自分が認めよう!
もちろん、お母さんに何かをしてあげたいという想いは、否定すべきものではありません。
人の立場を想像してあげること、それは優しさだと思いますし、何度も言いますが私はそんな心を持った方が大大大好きです
でも、自分が辛いままでは、いつか限界が訪れます。
自分の身を滅ぼしては、助けられるものも助けられません。
子どもは生まれた時に、親に莫大なGIVEをしています。
そして、その成長過程でも、たくさんのGIVEを親にしています。
でも、このGIVEから幸せを受け止めるのは、親のすること。
あなたが幸せになってほしい!!と何度も思おうとも、あなたが生まれてきたことや、それ以外のお母さんの人生に起こったGIVEをどのように受け取るのかは、親の人生の範囲内なんです。
(子どもが親の幸せの形を決めるのは、越境行為と言えるかもしれません。)
あなたは生まれ、育つ中で、既に莫大なGIVEを親にしています。
私は親になってそのことを強く感じました。
出産は母親はもちろん、子ともにとっても命懸けのものなんです。
生まれてきてくれたことが既に親孝行。
この世界にとっても大きな財産です。(ちょっと壮大な話になってきましたが
だから、あなたの受けたもので自分を幸せにして、その幸せをあなたが出会った、そしてこれから出会う大切な誰かに繋いでいく
大人になったあなたは、もうこのステージにいるんです
そうやって人は繋いでいく。
幸せをしっかり繋いでいけたら、私たちは誰もがこの世に必要な存在だと感じませんか?
これは誰に対しても言えることではありません。
お母さんや周囲の人の気持ちを大切にするあなただから伝えたいんです。
自分の幸せを大切にすることから始めよう。
そこから溢れ出る力をみんなに繋げていこう
読んでいただき、ありがとうございました